最新のクーポン戦略

クーポンは言うまでもなく、販売促進ツールとしてメジャーで様々なお店で使われているツールです。
そしてクーポンは配信の方法によって、新規の顧客を集客するツールとしても使えれば再来店を促す固定化の手法ともなり得るツールです。
販促ツールとして欠かせないクーポンの今までとこれからをこの記事では紹介したいと思います。

1クーポンのはじまり

クーポンが日本で使われはじめたのは1990年とされており、クーポン付広告が普及し広がりをみせたそうです。
その後も紙媒体を中心にクーポンは広がりをみせていきました。
紙のクーポンの場合は、新聞折込みチラシにクーポン付きのチラシを入れ、新しい顧客の開拓と固定化を同時に行うケースや、来店頂いたお客さんに再来店を促すツールとしてクーポン券を渡すお店が多いと思います。

2変わり始めたクーポン

インターネットが普及し広告ツールの多くがデジタル化した中で、このクーポンというツールも例外ではありません。
「グルーポン」に代表される共同購入型クーポンサイトが2010年にアメリカから日本に進出し、その斬新な手法であっという間にシェアを広げていきました。
その手法はフラッシュマーケティングというマーケティング手法をとり、商品やサービスを販売するにあたり、サイト上でそれらに対するクーポンを期間限定で販売するといったものでした。
一般的に販売時間を24時間から72時間に設定し、短時間(フラッシュ)で販売させることでプレミア感を増幅させ、購入に刈り立たせる手法でした。

3クーポン=アプリ

インターネットはPCからの利用が当たり前の時代からスマートフォンからの利用へと移りかわった中で、クーポンも配信の方法が大きく変わりました。
大手のファーストフード店をはじめ、多くの実店舗を持つ会社がお店独自のオリジナルアプリを開発し、多くのお客さんが利用しています。
アプリに移行する目的はユーザーが使いやすいツールというユーザー目線での戦略はもちろんのこと、お店側にも大きなメリットがあります。

1 簡単にクーポンを配信出来る
2 条件を限定して配信出来る
3 データがとれる

紙のツールと違いかさばらない、無くさない、忘れないなども利点として挙げられますが、
特に上記の3点がアプリでクーポンを配信する際にアナログのツールよりも精度が良い点と言えます。

1 簡単にクーポンを配信出来る
アプリユーザー限定にはなってしまいますが、お店のアプリを開き見せるだけで簡単にクーポンを利用することが出来ます。
基本は一度来店したお客さんへの再来店を促すツールとして利用されることが多いのですが、クーポンのアプリ化が進んでいる現在では知名度があるお店の場合、来店より先にアプリをインストールして利用するケースも増えてきております。
アプリ内のゲームでクーポンを取得することやクーポンをプッシュ通知で配信することも出来ます。

2 条件を限定して配信出来る
プッシュ通知でアプリユーザー全員にクーポンを配信する方法とは別に、会員情報をアプリ内で取得することにより、特別なプレゼントクーポンを配信することも可能です。例えば誕生日や記念日などアプリ内の会員カードに記入してもらった情報をピックアップして誕生月、女性限定や男性限定としたクーポンを送ることで特別感を演出することが出来ます。
クーポンは限定されると利用率が上がります。
顧客一人ひとりの嗜好にあわせてクーポンを配信することで顧客一人ひとりの属性や嗜好、購買履歴などから個別に最適化されたクーポンを送ることも可能となり、利用率が上がります。

3 データが取れる
デジタルツールの特徴としてデータを取得し、分析を行い、次に活かせるという点があります。
アプリ内でクーポンを利用した人数、日にち、会員情報があれば更に詳しい内容のデータを取ることが出来ます。
その後データを分析し活用することでお客さんの行動パターンや販売促進のヒントを得ることが出来ます。

このようにクーポンのアプリ化はますます拡大し、クーポンの手法も進化していくことと予想されます。

4 まとめ

クーポンの利用者は長年続いているが、利用する人にあわせた手法に変わってきている。紙からデジタルへと変わっていく職種もあり、これからはデジタル販促を利用しながらデータをとり、分析し活用することが大切です。

固定化,紙媒体,集客