美容室の集客からみる予約の進化。今行うべき必須事項!
美容室の予約方法もここ数年で大きく変わっています。
10年程前までは美容室に直接電話をかけ予約することが多かったと思うのですが、最近ではほとんどのお客さんがホットペッパービューティーやビューティーパークのような美容系予約ポータルサイトを利用して店舗予約を取っています。
美容室の集客としては大変重要となる予約。
今回は美容室の現状を確認したうえでどのように美容室の集客が変わっていっているのかをお伝えしたいと思います。
1 美容室の現状
厚生労働省の調査によると2021年3月末時点で全国約25.7万店舗もの美容室が営業を行っています。年々店舗数は少しずつ増加していっているようです。利用対象者数を約1.1億人(5歳から74歳までの男女)と仮定した際に約460人に1施設の割合での出店となります。飲食業同様に美容業での競争率が激しいことがわかります。
そのような現状で美容室の集客の仕方はどのように変わっていくのでしょうか。
2 美容室の集客はデジタル化していく
前文でも記述した通り、美容系ポータルサイトが今や集客の入り口となっており、ほとんどのユーザーがどこかの美容系ポータルサイトを利用して予約しています。
お客さんとしては多くのサロンの中から自分にピッタリのサロンを探せて、クーポンも使えるので利用も増えていきます。
お店側からみても集客の窓口がポータルサイトになっており、ホームページや電話よりもポータルサイトからの予約が多いと感じているのではないでしょうか。
しかし掲載料や手数料が高い。差別化が図れないというデメリットもあります。
集客の窓口が各種美容系ポータルサイトに集中しているため辞めることも出来ずに悩んでいるというオーナー様の意見を多く聞いております。
3 minimo
minimoという美容系予約サービスをご存知でしょうか?
予約ポータルサイトになるのですが、従来あるようなお店に予約する形ではなく、スタイリストさんに直接予約を行うことが出来るサイトとなっています。
スタイリストさんの多くが利用しているサービス「minimo」ですが、利用ユーザーのアプリダウンロード数も500万DLを超えるなど多くの方に利用されており、大変注目をされているサービスです。
minimoは美容師歴の浅いスタイリストさんや新しい技術方法に挑戦したいスタイリストさんの技術向上の為に技術モデルを募集するという目的として生まれ、お客さんは安価にサービスを受けることが出来、一方でスタイリストさんは技術の向上が出来ウィンウィンの関係を築くことが出来ます。運営会社は株式会社ミクシィさんです。SNSサービスmixiのコミュニティでモデルを募集する声が多かったことがきっかけでこのサービスを始めたそうです。モデル価格なので当然お値段も安くなっています。中には0円で募集しているスタイリストさんもいます。
掲載費用は予約成立の際の手数料のみで比較的安価なものになっています。
手数料が比較的安い分お客さんに対しての割引率も高くなり、新規参入ながらも従来のような店舗間の予約ではなく、スタイリストさんとの間で予約する仕組みになっている新しさで利用数も増やすことが出来、美容師さんとお客さん目線を考慮した素晴らしいサービスだと販促支援の仕事をしている人間として勝手に感心していました。
4 SNSを利用しての予約
minimoでもご紹介した通り、店舗ではなくスタイリストさんとの個人間で予約を行うことが主流となってきています。
そこで多く利用されているサービスがSNSです。LINE公式やInstagramのDMなどを経由して個人間でのやり取りが多くなっているとのことでした。もちろん、美容系ポータルサイトを通していないので予約手数料がかかることはありません。Instagramで投稿した画像を見て予約してくれる方もいると思います。
スタッフとお客さんとのやり取りになるので管理をしっかりと行えば有効なツールとなります。
5 店舗アプリの作成
SNSを通しての予約には少し抵抗があるスタイリストさんやスタイリスト個人ではなく店舗を通してSNSやアプリ内の機能で予約を完了したい場合、店舗オリジナルのアプリを作るケースが増えてきています。
新規集客ばかりを気にした結果、来店客の固定化が疎かになっている場合や2度目以降の来店を美容系ポータルサイトに流れない仕組み作りが上手く出来ていない店舗様にピッタリのリピーター促進ツールとなっています。
現在は汎用の店舗アプリも多く出回っており、クーポンやポイント機能のほか、トーク機能を使ってお客さんとコミュニケーションを図ることや、顧客データと連携させてカットの2ヶ月後に自動でプッシュ通知を送ることも出来るの物もあるので、数ある美容室の中からせっかく選んでもらったチャンスを逃すことなく次に繋げる仕掛けを行いましょう。
美容ポータルサイトでは競合が多い為サイト内で目移りし固定化が難しいことが難点でした。しかしお客さんの携帯に店舗のロゴが入ったアプリがあるとブランディング効果があり、他店と比較することなくまっすぐアプリ内から予約頂くことが可能となります。
まとめ
・美容室は競合が多く、差別化図りにくい。
・美容室の予約がデジタル化している。
・新規もリピーターも美容系ポータルサイトを利用しているお客さんが多い。
・店舗ではなくスタイリストのファン層を獲得する仕組みが有効になってきている。
・SNSや店舗アプリの機能を使い予約を行うことで再来店を促すとともに固定化も出来る。